皮脂とは何か?

皮脂は人の体を守っている保護膜で保湿剤。皮脂は皮膚常在菌のうち表皮ブドウ球菌等の善玉菌の働きで弱酸性化し、細菌・ウイルス等の侵入を防ぐ。皮脂を取るから頭皮が弱り薄毛になり、過酸化脂質・フケ・臭い・かゆみ・炎症の原因になる。

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皮脂とは何か?

皮脂とは人の体が分泌する皮膚(体)を保護する為の脂=保護膜です。また、乾燥を防ぐ天然の保湿剤でもあります。

陸上で生きる動物・水中で生きる魚類等々、地球上に生きる動物には体を守る保護膜があり、それを取り除くと生きていけなくなります。保護膜のない動物は思い浮かびません。

皮脂は毛穴に詰まらない

その昔(このサイトの管理者が育毛相談を仕事とした時=平成12年(2000年)頃より前)は、「皮脂が毛穴に詰まる」とか「皮脂が毛穴の内部に溜まって毛の生育を阻害している」とか「皮脂が頭皮を痛めている」とか「皮脂が多いと抜け毛が増えて薄毛になる」とか言われ、皮脂が悪者扱いされていました。

少しはマシにはなっていますが、今でも(令和4年:2022年)皮脂が過酸化脂質になるとされて悪者扱いされ、頭皮を綺麗に洗うことが推奨されています。

皮脂を取るからハゲる

ところが、育毛相談の現場で仕事を始めて分かったことは、薄毛になっている人ほど頭皮を清潔にして皮脂を取るようなシャンプー法を採っていたのです。

皮脂は保護膜です。保護膜=皮脂膜を取ることを始めると頭皮が弱ってしまい、毛の育たない頭皮になってしまうのです。

また、皮脂は脂=液体ですから毛穴に詰まることはあり得ません。清潔に取ることを続けているから保護する為に再分泌の機能が働き、皮脂の分泌量が自然に増えているのです。

皮脂を取ると皮膚のトラブルになる

皮脂は汗と混ざり皮膚常在菌(表皮ブドウ球菌等の善玉菌)の働きによる弱酸性になり、細菌やウイルス・異物から人の体を守っています。

清潔に皮脂を取ることを続けていると、弱酸性の環境では存在しているだけだった黄色ブドウ球菌・アクネ菌・アラセチア真菌等々の悪玉菌の働きが活発になってきて、フケ症になり臭い(匂い)を発するようになります。

また、皮脂の分泌が増えることで皮膚常在菌の繁殖も活発になるのでかゆみが発生し、悪玉菌の影響で皮脂が過酸化脂質化して頭皮に炎症を起こす元にもなります。

皮脂を取ることが薄毛の大きな原因

上記のように皮脂は人を体を守る保護膜なので、清潔に取る習慣を続けてきているから毛の生育が悪くなり、頭皮のトラブル(フケ・臭い・匂い・痒み・炎症)の原因でもあるのです。

皮脂を取らないケア・皮脂の分泌を正常に保つケアを心掛けることがとても大事ですね。